花粉症
毎年やってくる憂鬱な季節。ただ耐えるのではなく、
専門医と一緒に最適な対策を見つけましょう。
花粉症とは？
花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす病気で、 季節性アレルギー性鼻炎 とも呼ばれます。日本では、国民の3人に1人以上が花粉症に悩んでいると言われています。
原因となる花粉は、春のスギ・ヒノキが有名ですが、初夏から夏にかけてのイネ科、秋のブタクサなど、一年を通して様々な種類の花粉が飛散しています。
症状を軽くする鍵は
「初期療法」にあります
花粉症の症状を和らげるためには、 花粉が本格的に飛び始める2週間ほど前から 薬を飲み始める「初期療法」が非常に効果的です。
症状が出る前から治療を開始することで、粘膜の炎症を抑え、シーズン中の症状を軽くすることができます。毎年つらい症状に悩まされている方は、症状が出る前に一度ご相談いただくことを強くお勧めします。
当院の花粉症治療
当院では、患者さま一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせ、様々な治療法をご提案しています。
薬物療法（対症療法）
抗ヒスタミン薬などの飲み薬や、点鼻薬・点眼薬を組み合わせて、つらい症状を抑えます。眠気が出にくい薬や、1日1回の服用で済む薬など、様々な種類がありますので、診察時にご希望をお聞かせください。
舌下免疫療法（根本治療）
アレルギーの原因となる物質（アレルゲン）を少量ずつ毎日投与することで、体を慣らし、アレルギー反応そのものを起こしにくくする治療法です。根本的な体質改善が期待できますが、治療には3〜5年程度の期間が必要です。
（※現在、スギ花粉症とダニアレルギーが保険適用の対象です）
日帰りレーザー手術
アレルギー反応が起きる鼻の粘膜をレーザーで焼灼し、症状を和らげる治療法です。特に鼻づまりでお困りの方に高い効果が期待できます。薬を減らしたい方、妊娠・授乳中の方にもおすすめです。日帰りで短時間の手術が可能です。
ご自身でできるセルフケア
治療と並行してセルフケアを行うことで、症状をさらに和らげることができます。
花粉を避ける
マスクやメガネの着用、花粉が付着しにくい上着を選ぶ、帰宅時に衣服や髪をよく払う、などを心がけましょう。
生活習慣を整える
十分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレスを溜めない生活は、免疫機能の正常化に繋がり、症状の緩和に役立ちます。
室内環境を管理する
花粉の飛散が多い日は窓を閉め、空気清浄機を活用しましょう。こまめな掃除でハウスダストを除去することも大切です。